既存のジンを挑発する、
ヘビーピートモルトの革新。
ジンの常識を打ち破りたい。
多くの人がジンを楽しむ時代になったからこそ、
清々しさや飲みやすさとはまったく異なる個性で
ジンの既定路線を超えるものをつくりたい。
開発者のそんな想いが、可能性をひらく原動力だった。
さまざまな原酒をつくるうちに、
凄みとも言うべき力を備えた原酒に行き着く。
ヘビーピートモルトを浸漬し蒸溜した、モルトスピリッツ。
ウイスキーづくりの経験値から生まれた
この原酒にインスパイアされて、
長い挑戦が始まったのだ。
組み上げては壊し、調整し、また壊して一から組み上げる。
探求の果てに導き出されたのは、
ハーバルな爽やかさは備えつつも
モルトのふくよかさを蓄えた飲みごたえあるジン。
飲むほどに変わる表情に驚かされる複雑さと、
心地よく広がるスモーキーな余韻が
ひときわ異彩を放つ。
ニッカ ジンスパイア。
限界まで攻め抜いた香りと味わいが、
ジンの新時代の幕を開ける。
ヘビーピートモルトでなければ
達成できなかった、
爽やかさとふくよかさの絶妙な調和。
モルトスピリッツと、ジンのアイデンティティである
ジュニパーベリーが香る
ハーバルなスピリッツとの融合。
それは、想定以上に困難な道のりだった。
どちらも単独ではそれぞれ豊かな個性を発揮できるものの、
ブレンドした時点で
味わいや香りの調和を妨げるノイズが生まれてしまう。
そこで開発チームは、モルトの探求に踏み切った。
試作に試作を重ね、ようやく探し当てたのは
ウイスキーづくりで使われる
モルトの甘みとピート感の均衡がとれたヘビーピートモルト。
このモルトを浸漬したスピリッツだけが、
ふくよかさと香ばしさを保ちながら
ジュニパーベリーの爽やかさと調和することができたのだ。
さらに、浸漬するモルトを粉砕し
うまみを最大限に引き出せる粒度にこだわり抜いた。
こうして実現したモルトの甘みと清涼感の、ベストバランス。
工夫と技を積み重ねて築き上げた複雑な香りと
味わいのレイヤーが、飲む人を圧倒する。
刻一刻と変化する個性を、
ロックで。
ジンらしいみずみずしさから、
モルトの厚みを感じる深いコクへ、
さらに穏やかなスモーキーの余韻へ。
開発者がおすすめするのは、
香りと味わいの層が次々と姿を現すロック。
氷が溶けると共にはっきりと立ち上がるピートが、
心地よい。
清々しいトップを堪能したいなら、ストレートで。
素のままの個性を、嗅覚と味覚全体で受け止めて
じっくりと楽しんでほしい。
ジンスパイア トワイスアップ
おすすめは、ジンスパイア1:水1のトワイスアップ。モルトの甘さが際立つ。ウイスキーを思わせる香りや味わいを楽しむなら、水は常温で。温度や水の量による変化を、ゆっくりと味わいながら感じてみたい。
ジンスパイア × ソーダ
割合はジンスパイア1:ソーダ3。弾ける泡とともにジュニパーベリーの爽やかな香りが広がり、後味にはモルトのコクが感じられる。お好みでカットレモンを加えて、さらに爽快な香りを楽しむのもおすすめ。
ジンスパイア × コーラ
ジンスパイア1:コーラ3の割合で、クラフトコーラのように複雑な香りのレイヤーが出現。コーラの甘みとモルトのコクが溶けあって、スパイスの効いた料理と合わせても負けない、ユニークなジンコーラができあがる。
ジンスパイア × 緑茶
ジンスパイア1に対し、じっくり水出しした緑茶3の割合で。茶葉とハーブの清々しい香りが溶けあい、緑茶とモルトの甘さや旨みが溶けあう一方で、渋みや苦みは抑えられまろやかな後味に。寿司や米菓などと一緒に。