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春から夏へ。気温の上昇とともに、ウイスキーもオン・ザ・ロックやウイスキーミスト、氷をたっぷり詰めたハイボールなどがよりおいしく感じられる季節となってきました。氷はウイスキーの良きパートナー。使う氷によってウイスキーのおいしさが左右されます。
家庭用冷蔵庫の自動製氷や製氷トレーでつくった氷は、サイズが小さく、気泡を含んで溶けやすいものもあります。おいしい一杯を愉しむためには、市販の氷を使うのもおすすめ。不純物をろ過した水をゆっくりと冷却してつくられているため、空気(気泡)を含まず、結晶が大きく透明で溶けにくい氷となっています。
家の冷蔵庫で溶けにくい氷をつくる場合は、「ゆっくり凍らせること」と「氷に空気を残さないこと」がポイント。一度沸騰させた水を、やや大きめのふた付き容器(タッパーなど)に入れ、製氷室の中面と直に触れないよう割り箸を置いて容器を置きます。そして完全に凍らせず、2/3ほど凍ったところで取り出してください。このとき、水全体に含まれていた空気は中心の凍っていない水に残り、周りの2/3は透明な氷ができあがります。
また、製氷室で時間が経った氷には霜や冷蔵庫臭、ビニール袋に入れたまま保存しているとビニール臭がついていることもあります。そんな氷はグラスに入れたらサッと軽く水洗いしてください。ほんのひと手間で、ウイスキーの風味を損なうことなくおいしく愉しめます。