最後の謎の答えは展望台。
あなたとルパンたちが息を切らしたどり着くと、そこにはヒゲのおじさんが待っていた。
「おー、ルパン!よくぞ謎を解いてくれた!1人で心細かったぞい」
「オレは大したことはしてねぇよ、みんなのおかげさ。そんなことより…」
一呼吸おいてルパンが話を続ける。
「この謎を出し続けていたのは…つまり今回の黒幕はヒゲのおじさん、アンタだろ?」
「な、なんだと!?」
驚きを隠せない銭形。押し黙るヒゲのおじさんを見つめたまま、ルパンは推理を披露した。
「まずおかしいなと思ったのは、ピースが仕掛けられた部屋に侵入の痕跡がまったく残っていなかったことだ。
最初はオレさまクラスの怪盗の仕業かと思ったが、決定的におかしなことが起こった。それが金庫の中に眠っていたピースだ。
金庫の中にはピースと一緒に宝石もそのまま入っていた。そこまで忍び込んでお宝は置いていくなんてありえねぇよな?そこでピーンと来たんだ、ヒゲのおじさんが犯人なんじゃないかってね。
そもそも誰も侵入してないんだから痕跡なんて残るわけないし、宝石も盗まれるはずがない。金庫の番号を忘れた演技をしてたけどそれじゃあオレさまは騙せないぜ~。ニヒヒ」
ルパンの推理を聞いたヒゲのおじさんはルパンに拍手を送り、口を開いた。
「やれやれ、やっぱりすべてお見通しじゃったか。その通り、全部わしがやったことじゃ。またお前さんたちと一緒にウイスキーを楽しみたくなってな…それで今回の事件を考えたんじゃ」
ヒゲのおじさんの自白にルパンが笑いながら応える。
「なんだよ、だったら普通に誘ってくれりゃあ良かったのに!ただ、今日までの謎解きは最高に楽しかったぜ。さて、依頼もクリアしたことだし、一緒にブラックニッカを飲もうぜ。もちろん協力してくれたあんたも一緒にさっ!」